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食べることと寝ることが大好きです。
ペットハウスのデザイン(意匠)図面の作成
余談です。
キャサリンVSゴマ; すねてイコジになったキャサリン その5
私の家には2匹の猫がいます。名前はキャサリン(16歳)とゴマ(2歳)です。ゴマが我が家にやってきてからキャサリンは凶暴になりました。今、キャサリンを昔の温厚なやさしい猫に戻すキャサリン解放プロジェクトを実施しています。このプロジェクト第一段は毎日声掛け、頭撫で撫で作戦です。

8月5日のことです。作戦通りに声を掛け、頭を撫ぜ撫ぜしていました。キャサリンが自分からキャサリンハウスを出てくるではありませんか。ここからは私がキャサリン役になりお話します。キャサリン「いつもの様にこのオヤジやってくるのう。たまにはこちらから行ってやるか。」 私「オー、慣れてきたな、よしよし」 キャサリン「今度は膝の上に乗ってやろう」 私「オー、自分から膝に乗ってきたか」 キャサリン「しばらくはこのままであそびましょう。」 私「プロジェクト完結の日は近い、よしよし」 私の膝の上でくつろぐキャサリンを見ていました。そして、手をキャサリンの顎の下にもっていった時のことです。キャサリン「そろそろ、このクソおやじ、ガブリといくか、せいのカブリ、もう一度、せいのカブリ」 私「痛~、キャサリン何すんねん。痛~」2度噛まれてしまいました。噛んだ後、キャサリンはいそいそとキャサリンハウスへ、ここで怒ってはいけません。平然を装い、キャサリンルームをでます。私「キャサリン、また来るね。」 ドアを閉めます。私「痛い。このバカ猫、何すんねん。」朝、手が痛くて、目が覚めました。一番深い傷が赤くなっています。触ると少し熱いです。痛い、傷がましになるまで、プロジェックトは中止です。痛~。
キャサリンの噛み跡
P1000517.jpg
そろそろ本題に入ります。

☆1.出願対象
前回の記事であるペットハウスの意匠登録願い作成の続編です。前回と同様に図1に示すペットハウスを例にとり説明します。出願対象は以下の通りです。
「田中さんは犬を飼っています。犬は暑さに弱く、夏は大変です。犬小屋の中は蒸し風呂状態です。そこで、田中さんは図1のような犬小屋をデザインしました。この犬小屋は屋根がプランタになっていて、植えられた植物が日光を遮ります。しかし、特許出願は費用が高く、また、類似案件がありそうなので、意匠出願したいとのことです。」今回はこのプランタ付犬小屋を例に取り、意匠出願を考えたいと思います。
図1
P1000519.jpg

☆2.意匠図面の基本
意匠権を取得するためには、「願書」及び「図面(写真、見本又はひな形で代用することも可能)」を作成して特許庁に出願(提出)する必要があります。意匠登録願は前回の記事で作成しました。今回は意匠図面です。図面の苦手な私は時折参考にしているリンクがあります。下記している意匠図面の基本です。興味のあるかたはクリックして下さい。
意匠図面の基本ここをクリック)

☆3.意匠図面原紙の作成
1、意匠図面の原紙の作成
先ず、意匠登録願の原紙を作成しましょう。特許出願書類の【書類名】図面の部分をそのまま利用できます。下記の「特許出願書類の様式」をクリックして下さい。
特許出願書類の様式(特許庁の様式集にリンクしています。ここをクイック)
これを名前を付けて保存します。そして、「【書類名】特許願 【書類名】明細書 【書類名】特許請求の範囲 【書類名】要約書」を削除して図3のように【書類名】図面だけのこします。次に【図1】を【正面図】に変更し、【図2】を【背面図】に、【図3】を【右側面図】に、【図4】を【左側面図】に、【図5】を【平面図】に、【図6】を【底面図】に、変更して保存します。これが意匠図面の原紙となります。
図3
P1000394.jpg
2.確認事項
①A4サイズの白紙を使用します。
②文字は、10~12ポイントの大きさ、黒色で明瞭かつ容易に消すことができないよう記載します。
③余白、少なくても左側に20mmが必要です。他は制限はありません。
④各図は、横150ミリ、縦113ミリを超えて記載してはいけません。

☆4.意匠図面の作成要領
1.【書類名】について
【書類名】には「図面」と記載しますが、図面に代えて写真、ひな型もしくは見本を提出する場合は、「写真」、「ひな形」又は「見本」のいずれか該当するものを記載します。また、「図面」や「写真」の両方を用いる場合は、次のように欄を繰り返し設けて記載してください。
【書類名】図面
 【正面図】
イメージ
 【背面図】
イメージ
 ・・・(省略)・・・
【書類名】写真
 【使用状態を表す参考図】
イメージ
(1)正面図及び背面図
正面図は物品を正面から見た図です。背面図は物品の後ろに回り、その物品を見た図です。
正面図と背面図です。
P1000527.jpg
(2)右面図及び左面図
右側面図とは物品の右側に回り、その物品を見た図です。左側面図とは物品の左側に回り、その物品を見た図です。右側面図と左側面が対称で現れる場合は一方を省略できます。
ペットハウスの右側面図です。左側面図は省略しています。
P1000528.jpg
(3)平面図及び底面図
平面図とは物品を上から見下ろした図です。底面図とは下から見上げた図です。
ペットハウスの平面図と底面図です。
P1000529.jpg
(4)図面のページ数の記載
図面が複数ページにわたるときは、各ページの上の余白部分右端にページ数を記載します。
(5)図面の表示
各図の上部には、その種類に応じ「【正面図】」、「【背面図】」、「【左側面図】」、「【右側面図】」、「【平面図】」、「【底面図】」、 「【表面図】」、「【裏面図】」、「【○○断面図】」、「【○○切断部端面図】」、「【○○拡大図】」、「【斜視図】」、「【正面、平面及び右側面を表す図】」のように記載します。また、その図が参考図である場合は、その旨も記載します。複数の図の表示が同一名とならないように注意してください
(6)図面の描き方
①平面的なものを表す場合
各図同一縮尺により作成した「表面図」、「裏面図」をもって一組とし、原則として一組の図面は1枚の用紙に記載します。
※表面図と裏面図が同一もしくは対象の場合又は裏面が無模様の場合には裏面図を省略することが出来ます。その場合は、その旨を願書の「【意匠の説明】の欄に記載します。
②立体を表す場合
正投影図法により各図同一縮尺で作成した「正面図」、「背面図」、「左側面図」、「右側面図」、「平面図」及び「底面図」をもって一組とし記載します。
※但し下記に掲げる図が同一又は対象の場合、下記の図を省略することもできます。
(正面図と背面図が対象の場合は背面図が省略可、左側面図と右側面図が対象の場合はいずれか一方の側面図が省略可、平面図と底面図が対象の場合は底面図が省略可、)図を省略した場合はその旨を願書の「【意匠の説明】」欄に記載してください。
●上記の図面だけでは、十分表現できない場合、展開図、断面図、切断部端面図、拡大図、斜視図や、使用状態を示した図、その他参考図を加えることができます。
(7)厳守事項
①各図は、横150ミリ、縦113ミリを超えて記載してはいけません。
②図形の中には、下記のものを記入しないで下さい。(※参考図を除く)
 ・中心線
 ・基線
 ・水平線
 ・影を表すための細線又は濃淡
 ・内容を説明するための指示線
 ・符号又は文字その他意匠を構成しない線
③図は横に並べて描いてはいけません。必ず上下に並べて記載してください。





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